ラグビーとは?
歴史・ルール・魅力をわかりやすく解説
ラグビーは、ただ「激しくぶつかり合うスポーツ」ではありません。ボールを運び、仲間とつなぎ、相手と競い合う中で、誠実(Integrity)・情熱(Passion)・結束(Solidarity)・規律(Discipline)・尊重(Respect)という 5つの価値 を大切に育んでいく文化でもあります。
そしてこの文化は、一つの国や地域に閉じたものではなく、世界中で世代を超えて受け継がれてきた「人を育てる競技」です。ここでは、ラグビーを初めて知る方でも「面白い」と思えるように、その歴史・世界での広がり・日本での発展から物語をたどります。

ラグビーって何?
簡単に言うと、ラグビーは最高です。理由はすごくシンプルで、仲間と一緒に前へ進むスポーツだからです。



ラグビーは、楕円形のボールを使って仲間とつながりながら前へ進むスポーツです。体をぶつけ合う場面があるため、最初は「激しいスポーツ」という印象が強いかもしれません。しかし、ラグビーの中心にあるのは、力ではなく助け合う心と、仲間を思う気持ちです。
試合では真剣にぶつかり合いますが、試合が終われば相手を称え、互いの努力をたたえ合います。その瞬間、敵も味方もありません。ラグビーの世界では、それを 「ノーサイド」 と呼びます。「勝った、負けた」だけではなく、「どんな気持ちで、一緒に前へ進んだのか」その過程がとても大切にされるスポーツです。
ラグビーの基本は、とてもシンプル
まず覚えておきたいラグビーの基本と技術は、たったの三つです。
前へ進む
ラグビーは、
ボールを持って
前へ進むスポーツ。

後ろへつなぐ
チームメートに
ボールを渡すときは
前ではなく、
後ろにパスします。

相手を止める
相手チームの前進を
止めるときは、
ボールを持っている相手に
タックルします。
ラグビーの基本ルール
ラグビーは世界共通のルールでプレーされており、公式には 「21個の大きなルール(Laws)」 によって成り立っています。(細かい補足や状況判断まで含めると、実際にはかなりの量があります。)


ラグビー競技規則2025年度版(4Mb / 159ページ)
はこちらのリンクからPDFのダウンロードそうぞ!
「なんだか難しそう…」、「ルールが多すぎて覚えられない…」そう思う人は多いですが、最初から全部を覚える必要はありません。観戦を楽しむために知っておきたい“ポイント”だけ を分かりやすく紹介します。
ラグビーは15対15の陣取り合戦!
ラグビーはフィールド上のプレイヤーがパス、キック、ランをしながら相手陣地にボールを進めていく陣取り合戦です!まずはラグビーの基本的なルールを覚えましょう!
15人対15人の戦い

ラグビーは15人対15人の計30人がフィールド上でプレーできる。1チームに15人のスタメン選手と8人のリザーブ選手の合計23人を登録可能。
ボールを前に投げてはいけない

ボールを回して相手陣地に運んでいくのだが、この時にボールを前 に投げることはできない。
試合時間は80分

ラグビーは前半40分、後半40分の合計80分試合を行う。ハーフタイムは12分以内と決まっている。
ポジション

フィールド上の15人の選手には、それぞれ固有の役割と責任があります。この図は、試合開始時の主なポジション配置と名称を示しています。

ポジションと役割|「どんな子にも居場所がある」スポーツ
ラグビーではトライばかり注目されがちですが他にも様々な得点方法があります!
区分 | 役割 | 特徴 | 向いているタイプ |
|---|---|---|---|
FW(フォワード) | ボールを前に運ぶ力・接点での勝負 | 近い距離での運動が多い | 力強い / 我慢強い / コツコツ型 |
BK(バックス) | スペースを使って展開し、トライを狙う | 走る・判断する動きが多い | 足が速い / 視野が広い / ひらめき型 |
ラグビーが「始めやすい」理由。小柄でもOK、足が速くなくてもOK、体格差があってもOK、守るのが得意 / 走るのが得意 / 声がけが上手など…
どんな子にも必ず役割があります。
ラグビーではトライばかり注目されがちですが他にも様々な得点方法があります!


トライは5点、トライ以外にも
点数の取り方がある!
トライ 5点

相手の陣地までボールを持っていきボールを置くとトライ成功。基本的に選手たちはトライを目指し相手陣地へと突き進む。
ペナルティゴール 3点

危険な反則をされた側が選択できるペナルティキックでのゴール。ペナルティキックは反則が起こった位置から蹴ることができる。
コンバージョンゴール 2点

トライ成功時に与えられるキックでのゴール。
トライした位置の延長線上からキックするためなるべく中央でトライするとキック成功率UP!
ドロップゴール 3点

ボールをワンバウンドさせて蹴るワンバウンドキックでのゴール。プレー中にゴールを狙うときは必ずワンバウンドキックでなければ得点にはならない。
難しいルールを全部覚えなくても大丈夫。
まずはこの3つを見ると、試合が一気に面白くなります。
観戦をもっと楽しむための
「3つの見どころ」
見どころ | どういう場面? | 何がわかる? |
|---|---|---|
次にボールを誰に渡すか | パス、ラン、キックの選択 | チームの作戦や判断が見えてくる |
タックル後「最初に立ち上がった方」 | 接点(ブレイクダウン) | どちらが主導権を取っているか |
スペース(空いている場所)を使えるか | 横・斜め・奥への展開 | “美しいラグビー”が生まれる瞬間 |
これを知ると、ただの「ぶつかり合い」ではなく、 頭を使ったスポーツだということがわかります。ラグビーは状況判断や作戦理解も魅力の一つです。
試合が止まったけど
何が起こったの?
試合が止まるときのほとんどが反則が起こった時ですが反則の種類が多くて何が起こったかわからないこともしばしば・・・
そんなときのためによく起こる反則をご紹介します!
軽い反則
ノックフォワード:ノックフォワード持っているボールを前に落としてしまう反則
スローフォワード:スローフォワードボールを前方に投げてしまう反則
やや重い反則
アーリーエンゲージ:スクラムを組む時にレフェリーの合図より早く動き出してしまう反則
重い反則
ハイタックル:ボールを持ったプレイヤーの肩より上にタックルをしてしまう反則。肩より上へのタックルは非常に危険なため禁止されている。
オフサイド:ボールより前にいる仲間の選手がプレーに参加してしまう反則。オフサイドラインより前にいるプレイヤーはプレーに参加できない。
ノットリリースザボール:タックルされて倒されたプレーヤーがすぐにボールを離さない反則。ボールを持ったプレイヤーが倒された場合、すぐにボールを手放さなければならない。
ノーボールタックル:ボールを持っていない相手にタックルをしてしまう反則。ボールを持っていないプレイヤーにタックルしてはいけない。
試合再開方法は
反則の種類によって決まる!
試合が再開される時にスクラムから再開したりキックから再開したりするけどどうして。再開方法は反則の種類によって決まっています!反則が起きた時の牡蠣乗っ取りの再開方法あります。
軽い反則が起きた時
(スクラムから再)
反則例
ノックフォワード、スローフォワードなど
やや重い反則が起きた時
(フリーキックから試合再開)
ポイント
-
フリーキックは直接ゴールを狙えない
-
タッチに蹴り出すと相手ボールのラインアウトで試合再開
反則例
アーリーエンゲージなど
重い反則が起きた時
(ペナルティキックから試合再開)
ポイント
ノックフォワード、スローフォワードなど
反則例
ノットリリースザボール、ハイタックルなど
年齢に応じて変わるラグビーの形
(日本の育成ステップ:園児 → 小学生 → 中学生 → 高校 → 大人)
ラグビーは同じ15人制ルールを、どの年代でもそのまま行うわけではありません。日本のラグビーは年齢に合わせて、人数・ルール・フィールドの広さを段階的に設計しています。そのため、園児や小学生はまずミニラグビー(5人制・7人制・9人制) からスタートし、中学生では 12人制(ジュニアラグビー)、高校以降で15人制(フルルール) に発展します。この育成ステップにより、安全に、無理なく、楽しくラグビーを続けることができます。
学年区分 | チーム人数(FW / HB / BK の目安) | ボール / 試合時間 | ルールの特徴・指導ポイント |
|---|---|---|---|
園児(U6以下) | 4〜5人(ポジションなし) | タグボール / 5分 × 2 | 非接触タグ。走る・止まる・パスの体験。まず「ラグビー楽しい!」をつくる段階。 |
低学年(U7–U8) | 5〜7人(ポジション固定しない) | サイズ3 / 8〜10分 × 2 | タグ → やさしいタックル導入期。安全な倒れ方・姿勢を学ぶ。 |
中学年(U9–U10) | 7人制(3FW / 1HB / 3BK) | サイズ3〜4 / 12分 × 2 | 正式タックル。スクラムは簡易、ラインアウトはシンプル形。接点は安全フォーム徹底。 |
高学年(U11–U12) | 9人制(3FW / 1HB / 5BK) | サイズ4 / 15分 × 2 | 9人制ミニラグビー。基礎戦術が現れる時期。タックルの高さとジャッカル姿勢は厳しく管理。 |
中学生(U13–U15) | 12人制(5FW / 1HB / 6BK) | サイズ5 / 20分 × 2 | ジュニア専用ルールで、安全に強度と人数を増やす。スクラム・接点は段階的発達。 |
高校 (U16–U18) | 15人制(8FW / 7BK) | サイズ5 / 30分 × 2 | 高校からフルルールに移行。判断力・ポジション理解・連携が中心。スクラム制限あり。 |
大学 | 15人制 | サイズ5 / 40分 × 2 | ワールドラグビー統一ルール。戦術 + フィジカル + スキルが最高レベルへ。 |
社会人・リーグワン | 15人制 | サイズ5 / 40分 × 2 | ワールドラグビー統一ルール。戦術 + フィジカル + スキルがトップレベルへ。 |
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ラグビーは、体格や運動能力だけでなく、判断力・コミュニケーション・協力が大切なスポーツです。年齢に応じてルールが調整されているからこそ、初めてでも、小学校からでも、中学生からでも、高校からでも、大学からでも、いつでも始められます。始めるタイミングが、その子にとってのベストタイミングです。
ラグビー発展の流れ
年代 | 出来事 | 主要人物・組織 / 国 | 文化的・歴史的意義 |
|---|---|---|---|
1823 | ラグビー校で「ボールを手に持って走った」とされる事件 | ウィリアム・ウェッブ・エリス(学生)イギリス | “ルールを超えて進む精神”を象徴する象徴的な起源神話(事実の正確性より精神性が重要視) |
1845 | ラグビー校生徒が最初の公式ルール文書を作成 | Rugby School(校内委員会) | 「協議によりルールを整える」というラグビーの基本思想が確立 |
1871 | イングランドでラグビー・フットボール・ユニオン(RFU)設立 | 21クラブ代表者により制定 / イングランド | 公式統括組織が生まれ、スポーツとして統一的発展へ |
1871 | 史上初の国際試合:スコットランド vs イングランド | スコットランド・レイドパーク(エディンバラ) | ラグビーが「国家を背負うスポーツ」へ変化する第一歩 |
1870〜1890 | ラグビーが英連邦全域へ拡大 | 英国海軍 / 移民・宣教師・軍学校 | 軍隊・学校・地域クラブの3軸で文化として根づく |
1895 | ユニオン(アマチュア制)とリーグ(プロ制)の分裂 | 北部工業地帯 vs 英国南部 上層階級 | 身体労働者の生活実態が「プロ制」を求め、社会構造と結びついた |
1899 | 日本にラグビーが伝来(慶應義塾大学) | エドワード・B・クラーク / 田中銀之助 | 日本のラグビーは 学生文化 として根付く珍しい発展系統 |
1908 | アジア初のラグビークラブリーグ(神戸レガッタクラブなど) | 関西地域の外国人コミュニティ | 日本における「地域クラブ文化」の萌芽 |
1918〜1930 | 大学ラグビーが全国的に拡大 | 早稲田・明治・同志社・慶應 | 「学生スポーツの頂点」としての伝統が形成される |
1960〜1990 | 社会人ラグビー(企業チーム)黄金期 | 神戸製鋼・東芝・サントリー・パナソニック | 日本独自の“企業 × チーム”文化が完成し、世界的にも特異な発展形 |
1987 | 第1回ラグビーワールドカップ開催(NZ & AUS) | World Rugby(旧IRB) | ラグビーが「世界のスポーツ」として可視化される |
2015 | 日本代表が南アフリカを撃破(ブライトンの奇跡) | 日本代表 / エディー・ジョーンズ | “弱者が強者を倒す物語”として世界中の心に刻まれる |
2019 | 日本開催W杯 → 日本代表 初のベスト8 | ブレイブブロッサムズ | ラグビーが「日本社会の中心」へ認知転換 |
2022〜 | JAPAN RUGBY LEAGUE ONE 開幕 | 日本ラグビー協会 / クラブ法人化チーム | 地域密着 × 国際化 × 育成体系の再設計が本格始動 |
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もちろん、実際のルール化はその後の議論と対立と協議の積み重ねによるものでしたが、この象徴的な逸話は、ラグビーの本質を伝えます。
ルールを破ってでも、挑んだ。背中ではなく、前へ向かった。この精神は、今もなお、すべてのラグビー選手の中に生きています。


“危険なスポーツ”
というイメージについて
日本では、かつての学校スポーツ文化の影響から、ラグビーに「根性で乗り切る」「ぶつかり合いが激しい」「けがが多い」というイメージを持たれることがあります。しかし、現代のラグビーは大きく進化しています。とくにジュニア世代では、安全なフォームの習得、段階的なコンタクト練習、無理をしない指導を最優先にしています。ここでは、「昔のラグビー」と「今のラグビー」の違いを比べながら、なぜお子さんが安心して参加できるのかをわかりやすく紹介します。

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