考える力がラグビーを強くする 「ラグビーIQ」完全ガイド
- Paul Ashton
- Dec 2, 2025
- 8 min read
Updated: Dec 3, 2025

ラグビーが面白くなるのは、「ただ走る」「当たる」だけの段階を越えて、“考えてプレーできるようになった瞬間” です。中学生になると、フィールドが広がり、ルールが増え、チームとして考える場面が増える。それに比例して、選手たちの “ラグビーIQ(考える力)” の差が試合を左右していきます。
今回の記事では、岡山ジュニアラグビースクール(OJRS)がどの年代でも絶対に伸ばすべき「ラグビーIQの5つの力」について深く解説します。

そして最初に一つだけ、安心してほしいことがあります。これから紹介する内容を読んで、
「チームの戦術をバラしてしまうのでは?」
「相手にヒントを与えてしまうのでは?」
と心配される方もいるかもしれません。
でも、その心配はまったく必要ありません。ここでお伝えするのは、世界中の育成年代の選手が学ぶ “ラグビーの共通原則”。どの国の指導者も、プロでも高校でも、当たり前のように教えているラグビーIQの基礎 です。むしろ “知らないまま” プレ―する方が損です。

そしてもちろん、本当にチーム独自の細かい作戦や秘密の動きは……
👉 それは練習に来て、ご入団からのお楽しみです。(笑)
ではここから、ラグビーIQを構成する5つの力を、実例とともに詳しく見ていきましょう。
① 状況判断:いま“何をするべきか”を見抜く力
なぜ状況判断がラグビーIQの中心なのか
ラグビーは常に “動きながら考えるスポーツ” です。止まって考える暇はありません。
世界のトップ選手が共通して強いのは、「いま何をするとチームが有利になるか?」 を瞬時に判断する力。この判断の基準は、年齢や体格に関係なく、中学生でも確実に伸びます。

判断のポイント①:スペースと人数
小学生では「前に走る」「当たる」が中心ですが、中学生になると以下を考えられる選手は一気に強くなる:
どこにスペースがあるか
どこが相手の弱点か
どこで勝負すべきか
どこは“行かない”ほうが良いか
これらは経験だけでなく、観察と理解で伸びるのがポイント。
判断のポイント②:相手の動きを読む
世界中の育成指導で重視されるのが「相手の習性を読む」力。
相手が上がりすぎる → キック
相手が狭く守る → 外へ展開
相手がばらける → フォワードで近場勝負
シンプルですが、これが試合を決める。

判断のポイント③:味方の状況を把握する
強い選手は自分より “味方の動き” を見る。
誰が疲れているか
誰がノッているか
誰にボールを渡すべきか
これができる中学生は、高校に入っても必ず重宝されます。判断力は才能ではなく、ラグビーIQで身につく技術です。

② 位置取り:立つ場所を変えるだけで強くなる
位置取りは「才能差」をひっくり返す武器
走力、体格、スキル。どれかが足りなくても、立つ場所が正しいだけで試合に勝てるのがラグビー。
これは世界中のコーチが口を揃えて言う事実です。

位置取りの基本①:1歩横・1歩後ろが世界を変える
日本の育成年代の試合で特に多いミスは:
味方と同じ列に並ぶ
ボールに寄りすぎる
ディフェンスラインが揃わない
これらは練習では上手く見えても、試合で崩れます。
中学生では「立つ位置1歩」が勝敗を左右する。
位置取りの基本②:BKの“縦横の幅”
BKはただ広がるのではなく、縦(深さ)と横(幅)の役割配置 で動きます。
FB(背後)…最後の守備・カウンターの準備
WTB(最外)…外のスペース管理+キックカバー
CTB(中央)…ラインの司令塔、内外のバランス調整
SO(展開の軸)…深さを取り、攻撃方向を決める
SH(ボールの出口)…テンポと方向を作る
この“縦横の幅”を理解できると、子どもたちは 「どこにスペースがあり、どこを守るべきか」 を自然に判断できるようになります。

位置取りの基本③:攻守の切り替え
ボールを失った瞬間=最も危険な3秒。
中学生ラグビーがミニと最も違うのはこの切り替えの重要性です。
失ったら 即ライン形成(横へ広がる)
攻撃に切り替わったら 深さを取り直す
キックが出た瞬間、BKは三角形を再形成
この “切り替えの速さ” が身につくと、失点が激減します。逆にここが遅いと、どんなに強い子がいてもチームが崩れます。

③ 声かけ:ラグビーIQをチーム全体に伝える力
「喋る選手」は強い
声はただの応援ではありません。声は情報を共有し、味方を助け、相手の判断を揺らす道具です。

声かけの基本①:状況を言語化する
プレー中に何が起きているかを“声で伝える”のは、世界のラグビーで最も重要なスキル。これはスキルではなく 「思考の整理」→「共有」 のプロセス。
「右スペース!」
「押して!」
「上がる!下がる!」
「フォワード準備!」
声で状況を説明できる選手は、すでに一歩先のプレーをイメージできている証拠。=ラグビーIQが高い。
声かけの基本②:ポジション別の声でチームが動く
各ポジションには「言うべき声」がある。
SH:テンポ、方向、フェーズ管理
SO:展開判断、ラインの深さ、キック合図
CTB:ラインディフェンス、内側のギャップ
FB:背後の指示、カバー位置
FW:スクラム姿勢、モール方向、近場アタックの準備
声はただのやる気ではなく“チームを動かすコマンド”。

声かけの基本③:ポジティブコールとネガティブコールを使い分ける
中学生が最も成長するのが 声の質。
ポジティブコール(Goコール)→「チャンスだ、攻めろ」「外が空いた」
ネガティブコール(No-Goコール)→「無理!一回止め!」
リセットコール→「ライン整えよう」「ゆっくりでいい」
強いチームほど、この“減速の声”が自然に出る。高校ラグビーでも最も求められるのが 「状況を落ちつける声」。声は才能ではない。“周りを見て言語化する習慣”=ラグビーIQそのものである。

④ ゲームプラン理解:“考えて動く”チームの作り方
ゲームプランがあると「迷わない」
試合の中では、「いま何をするべきか?」を迷う時間がもっとも危険。しかし、ゲームプランがあると:
キックを使う時間
フォワードで行く時間
展開する時間
我慢する時間
が明確になる。

ゲームプランの基本①:ゾーンごとの戦い方
世界の育成で必ず教えるのが「ゾーン戦略」。
自陣(0–30m):リスクを取らず蹴る
中盤(30–70m):フォワードでゲイン+継続
敵陣(70m〜):外へ展開、セットアップ、ミスを減らす
これを理解するだけで判断が早くなる。
ゲームプランの基本②:キック判断
中学生のグラウンドは小学生よりずっと広い。だから “キックの理解” が勝負を変える。
前が詰まった → チップ
FBが浅い → ロング
外が余っている → ハイボール
陣地を取りたい → タッチキック
SO・FB・WTBは特に必須スキル。

ゲームプランの基本③:フェーズ管理とテンポ操作
勝てるチームほど フェーズ(攻撃の連続回数)の使い方 が上手い。
テンポを上げる→相手FWが疲れている時→外に人数差がある時
テンポを落とす→ペナルティを狙う時→味方が疲れている時→ラインを整え直したい時
3フェーズ目は勝負どころ→世界の分析でも、3〜5フェーズ目が最も得点につながりやすいと言われる
中学生でも“フェーズごとに狙いを持つ”習慣がつくと、総合力は一気に高校レベルに届く。

⑤ リスク管理:失敗から守り、チャンスを作る力
ラグビーは「選択のスポーツ」
ボールを持つたび、選手は必ずリスクを背負う。
当たるか
パスするか
蹴るか
止まるか
仲間を待つか
この中で最も“安全で強い選択”をするのが リスク管理 = ラグビーIQの最終形態。

リスク管理の基本①:悪い状況で勝負しない
これができる選手=絶対に信頼される選手。
サポートがいないのに勝負しない
ディフェンスが揃っている時は突っ込まない
キックチェイスが無いのに蹴らない
これは“勇気がない”のではなく、勇気を出す“場所”を選んでいるだけ。
リスク管理の基本②:良い状況を作る
強い選手はチャンスを“待たない”、自分で“作る”。
サポートを早くする
パスラインを作る
ランの角度を変える
味方に声で事前共有する
ラグビーIQが高い選手ほど“準備の質”が高い。

リスク管理の基本③:ミスが起きた瞬間の対応
ミスをゼロにすることは不可能。世界のトップチームは “ミスの後”の動きが早い。
中学生も同じ:
ノックオンした瞬間 → 最速でディフェンスラインへ戻る
タックル外した → 次のプレーで取り返しに行く
キックミス → 即カバーへ走る
ミスの後の2〜3秒間にラグビーIQが現れる。“ミスを帳消しにできる選手” はどのチームにも必要。

まとめ:ラグビーIQは誰でも伸ばせる“戦術の基礎体力”
ラグビーIQは才能ではありません。知識と経験で“確実に伸ばせる”力です。
この記事でご紹介した5つは、どのポジションでも、どの体格でも、どの選手にも必要な“ラグビーという世界の共通語” と言えます。
状況判断
位置取り
声
ゲーム理解
リスク管理
これらを理解し、毎回の練習で少しずつ使っていけるようになると、プレーは驚くほどスムーズになり、試合での手応えも変わります。そして何より、「自分で考えて動ける選手」 になることは、中学生という時期の成長にとって、最高の財産になります。
OJRSは、選手が“理解してプレーできる”ように、世界基準の指導を子どもたちの言葉で丁寧に伝えています。もしこの内容を読んで、
「もっと深く学びたい」
「実際に練習で体験してみたい」
と感じたなら、ぜひ一度練習に来てみてください。
👉 本当の成長は、ここから一緒に始まります。

ラグビーIQを“体験してみたい”と思ったら、まずは見学・無料体験へ
ここまで読んで、
「こういう考えるラグビーを学ばせてみたい」
「うちの子にも、この環境が合うか見てみたい」
と感じられた保護者の皆さまは、ぜひ一度、百間川の練習を見に来てください。

岡山ジュニアラグビースクール(OJRS)の練習は、今回紹介した状況判断・位置取り・声・ゲーム理解・リスク管理を、子どもたちが“自分でできるようになる”よう設計されています。
そして...
私たちは、どんな子でも歓迎します。
中学生になって、新しいスポーツに挑戦したい子
別の競技から環境を変えて、もう一度成長したい子
運動に自信はないけれど、チームで一歩ずつ学びたい子
OJRSは、そんな“伸びたい気持ち”を持つすべての子どもをサポートします。
👉 詳しい活動内容や無料体験のお申し込みは、岡山ジュニアラグビースクール公式サイト(www.okayamajuniorrugbyschool.com) をご覧ください。
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